
会長挨拶
当会の会長からのメッセージです
会長 樋口純一郎

2015年9月、心理職にとって悲願の国家資格「公認心理師」が成立し、2019年春には公認心理師有資格者が誕生しました。兵庫県内の公認心理師有志22名でワーキングチームを結成し、2020年4月に「兵庫県公認心理師会」を立ち上げました。2021年4月には一般社団法人化し、第1期(任期4年)の間に会員は215名(2025年3月31日現在)までになりました。
第1期は、①事務局、②広報委員会、③研修委員会、④医療・産業領域委員会、⑤SC・教育領域委員会、⑦福祉・司法領域委員会、7つの委員会を組織し、入会受付や問い合わせ対応、ホームページで研修・求人等の情報発信、ニュースレター発行、年2回の全体研修、年各1回以上の領域別研修(④⑤⑥)等、会の運営が軌道に乗ったといえるでしょう。当会は、長年心理職として勤めている者のほか、教育や福祉、看護等の周辺職種で資格取得した公認心理師の受け皿になりました。そういう意味では、各職場で心理のスーパーヴィジョンを受けられる体制が乏しかったり、自己研鑽の方法や機会が得にくかったり、公認心理師どうしのつながりに恵まれなかったりする会員も少なくないでしょう。
兵庫県公認心理師会では、兵公心Café(会員オンライン交流サロン)のように、地域に根差して公認心理師どうしの交流を活性化し、地域の社会資源やしくみに応じた支援や、兵庫県における職能の拡充をめざした活動や企画を進めています。阪神・淡路大震災からちょうど30年が経過しました。“こころのケア”が社会的に認知された節目の年でもあり、支援者が垣根なく一枚岩になることの大切さを学んだ出来事でもありました。次世代の公認心理師にもその記憶・意志を伝承しながら、日々の支援をひとつずつ積み重ねていきましょう。
2025年8月25日
第2期前期会長 樋口純一郎